柳 真佐域ブログ

好きなものを好きなだけ語るのだ

ヴェニスの商人の資本論 岩井克人~ホンモノのおカネの作り方~

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セガネ作りの極意。それはホンモノのおカネにとって代わってしまうことだ。

 

と銘打って解説してくれた本単元だったが、結局のところ紙幣になった現金にとって代わるものが出てこない(ポイントやクレジットはあるが)限り、お金という概念を越えた新たなるものは登場しないことを改めて言い聞かせられた。

 

昔は持ち運びが不便だった大判小判、金貨銀貨だったが、紙幣の登場から、誰もが財布に数枚入れておくだけでその日の生活が出来るようになって、ニセガネ作りも気にはなったが、その紙幣の移り変わりまで書いてあるともっと勉強になった。

 

散々期待させておいて、結局新しいことは何一つ言っていなくて、お金の仕組みを知れたことは良かったが、発見や新しい閃きはなかった。

 

今当たり前のように銀行に行ってお金を卸して、財布の中身に見合った買い物をしたり、少し値の張るものだったら、カードを使って支払いを済ませているが、どこかこのシステムには不完全性があるように思う。

 

 

クレジットカードの決算が翌々月なのは金銭感覚が大いに鈍るし、計画的にお金を使えない。とはいっても現金を多く持ち歩くこともはばかれる。

 

カードやスマホなんかは失くしたら口座をストップさせてしまう手間はあるが、なくさないことを前提としたら、多額を所持することも出来るのか?

 

いや、財布の中に現金(に代わるものでも)があったら不安に思う人は多いだろう。その点スマホなら、その時々に現金をポイントに換えてポイントで支払うことも可能だ。

 

ますますスマホを手放すことが出来なくなっていく。ビットコインモナーコインもあるが、未だに現金主義の人は根強くいるし、少子高齢化になっていくにつれ、若い意見も通りづらくなる。

 

あと20年経てば世代交代は果たされるだろうが、その頃僕は50を越えている。そうなってくると古い知識に縛られて若い技術を受け入れられなくなってきているかもしれない。

 

これから大切なのは時代の移り変わりに自分をコンバートする能力だ。岡田斗司夫は自分のオリジナルの通貨を作ってみたいと言っていた。

 

評価経済の行き着く先の一歩手前が個人が通貨を発行できる時代だという。それが果たされる間に彼は寿命を迎えているだろうが、未来を先読みした岡田斗司夫の未来像を僕たちは歩んでいくかもしれない。

 

それでも勇気のある、または余裕のある向上心のある奴等が、本気でやっている遊びのようなもので、それについて行くことは出来ない。現時点では、自分にはそんな世の中を変えるような力はないと思ってしまう。

 

自分が行動しないと自分の運命は変わらない。これから知り合っていく人たちや会社、組織、団体、友人、恋人そのどれもが自分の人生を変え、運命に導く存在なんだと思う。動けるだけ動いてみたい。

 

この運動量が多ければ多い程、運命を感じると思うから。