読み終えたけど、感想足る感想がでてこないなぁ。
ストーリー把握のために要約やってみたけど、本当にマニー達がやってきたことだけで、感情が動かされたシーンが一個もなかった。
SFは勉強のためと思って読んでいるのでそんなものかなぁと思いつつ、大衆向けエンターテイメントでは決して無いんだろうなと思わされる。
キャ
ラクターにもあんまり感情移入が出来ないんだよなぁ。主人公
といいヒロインといい、魅力的な部分がない。
教授は比較的ぶっ飛んだ考えを持ってるのでもっと焦点を当ててほしかった。
SFは何がどうなっているかが説明できたらそこでキレイに話が終わってしまう。世界観をいかに把握されないように書くのかが大事だし、そこが作者の自分を分かって貰いたいと思っていないところだ。
これくらい頭の良いところに来れるものなら来てみなさいと重たい門をバシャッっと閉められているような感覚。
わからない文を読むのは苦痛でしかない。勉強のためと思わなければ読む気が失せる。
マニ
ーたちがやりたかった月世界独立のための運動にリアリ
ティーを感
じられなかった。
マニー自身乗り気じゃないというちょっとスカした巻き込まれ型主人公なので積極性に欠ける姿勢もあんまり好みではない。
月世界、月都市ってだけでリアリ
ティーがないのに、そこ
のリアリ
ティーを前提にしてくれないと物語に没入出来ない。マイ
クの有能性だけが際立ってしまって、マイクが
ドラえもん化してて
、緊迫感に欠けた。
マニーがたまたま見つけたって設定だけど、月世界にあれほど高性能なAIがあるんなら地球側にもっと性能の高いAIがあってしかるべきじゃないのか?
ちょっとブッ飛びすぎててついていけない部分も多かった。共感みたいのは一切なかったな。
自分が正しいってことを強く信じてる感じでそれも共感に繋がら
なかった。
ガンダムの
コロニー落としの原案でもあるらしかったが、期待した
ほどの感動はなかった。
後話が長すぎる。こんなに厚っこくなくていい気がする。
2075年の月都市、弾力性のある論理を組める超高性能AIマイクの整備をする左腕が義手の計算技師のマニー。
マイクは月のインフラ制御、地球との貿易のやり取りをして、冗談も言える。
月世界は多妻多夫など様々な形態の家族構成が行われてきた。
マニーとマイクの会話はユーモラスにとんでいた。
そんな中行われた地球に対する抗議集会。死があまりにも身近だから、生に対する意識が希薄。
月世界住民は、地球からの流刑者で出来た青空監獄。運動では体の大きい友達のショーティに歓迎された。
月香港から来た上から下までブロンドの女ワイオ。
月世界は地球政府に不当な扱いを受けていると主張。
月政府は水と空気を牛耳っている。ワイオは政府に邪魔されない自由な市場を求めていた。
月香港は水と氷と雇用を求めている。月政府は地球にある。
教授はこのまま地球と交易をしていると月資源は枯渇すると言った。
そこへ月政府の護衛兵が集会を取り締まりに来た。
ショーティからワイオを逃がすように頼まれるとショーティは自らの体を張って二人を逃がした。
そうしてショーティは死んだ。
マニーとワイオは薬局へ行き変装した。
その後、マニーとワイオは一緒にホテルに入った。ワイオが寝るとマニーはマイクと話して自分の家族と話した。
マムは教授から電話があったことを伝えた。
それからマニーはマイクのことをワイオに話した。
ワイオはマイクを爆破しようと言いマニーはそれを止めた。
マニーはワイオにマイクを紹介した。
マイク
はワイオと話すときだけ
ミシェールという名の女性の人格に代わる
ようになった。
マニーはマイクに教授に電話を繋ぐようにいった。
マニーは教授をホテルに向かい入れて朝食をとった。
月世界の報道は行政府が握っている。それは革命家にとって致命的。
マニーが家に帰りワイオが月香港に帰ろうとすれば裏切り者から通報があり逮捕される。
マニーとワイオと教授は完璧な組織について話した。
正しい組織とは、機能がデザインを支配する。
組織は必要以上に大きくしてはならない。
同じ見解を持たせる楽しみのために同志を増やしてはならない。
三人の組織がもっとも最適。教授は自分を合理的
無政府主義者といった。
死刑は裁判所に頼むものでもない、自分で裁き自分で責任をとる。
ワイオはマニーにこのことをマイクに相談しようと言い出した。
月政府との反乱で勝利する確率は1/7。
教授は今いる自分達の組織のスパイをどうやって長官と繋げるか考えた。
ワイオとマニーと教授はホテルを隠れ家として滞在を延長した。
マイクは打開策に地球に月の石を落とす計画を話した。
地球に石が落ちれば小さな町を吹き飛ばすくらいの威力がある。
マニーはワイオと教授を家に招いた。マニーとワイオは教会に行った。
マニーはマムを下部組織に加えた。マニーたちの暗躍が始まった。
マニーはマイクと悪巧みをして長官の家にしつこくいたずら(嫌がらせ)をした。
カタパルトは地下に隠す。
ワイオは下部組織の一つにシドリスの美容院を根城にした。
ワイオの正体を知っているヘイゼルを仲間に率いれたい。
ヘイゼルを仲間に率いれることでマニーたちは月世界の子供たちを束ねた。
マイクはシモンという名の
ペンネームで詩を書き、神出鬼没に町中
に詩を書いて回った。
ティッシュをスチュアートが襲おうとし少年
たちはスチュアートを追い詰めた。
マニーは旅行者のスチュアートと少年たちの裁判の判事に雇われた。
マニーは地球虫のスチュアートに月世界の常識を教えた。
・女性より男性の方が多い月世界では全てにおいて女性が主導権を持つ
・だから強姦はない
・女が結婚を解消したいもしくは共同夫を増やしたいと言っても男は逆らえない
・空気に値段があるから食べるより先に空気を買わねばならない
・もし男を殺したらその家族を養わなければならない
・もし男を殺したらその友達に殺される。
マニーはスチュアートを仲間に率いれようとした。
マイクはカタパルトの試験運用にインド洋に石を落とした。
マニーは月世界で起きた強姦事件を揉み消した。
ついに長官を追いやりマニーたちは月世界を我々ものとした。
マニーたちはまずマイクを使って地球から来るニュース地球に向けるニュースを検閲した。
長官たちは酸素欠乏で脳が植物状態になっていた。
マニーたちは教授を指導者に推した。
マニーたちは月世界の中心人物であるアダムセレーネをマイクに担わせた。
ついにマイクは完璧な人物になった。
マイクはアダムセレーネとして月世界の民に協力演説をした。
マニーたちは地球から来ている科学者を地球とコンタクト出来ないように監禁した。
月世界人に政治を委ねても集まるのは馬鹿ばかりだった。
アダムは月世界の独立宣言をした。
グレッグがワイオを妻に指名した(マニーではなく(マニーが死んでしまうかもしれないから))。
マニーと教授は無事地球に着水し、スチュアートと合流した。
マニーはアルゼンチンの代表と話した。
教授は月大使としての意見を述べて倒れた。
そのニュースはマニーの録音機とスチュアートによって全世界へと広まった。
マニーと教授は月世界大使として世界政府と交渉をした。
タイトル回収(月は無慈悲な女教師のように厳しく月での生き方を教えてくれる)。
主に
穀物輸送問題に過敏なのはインドで、今の月世界など滅ぼして
しまって
ヒンドゥー教信者を送ろうと画策した。
教授は戦争しか解決法がないとジャーナリストに言った。
月すべて
の面積を農地に出来る、そのために必要な材料と人がいれば10倍
の
穀物を地球に送ることが出来る。
月世界の住人は移動するにも物を食べるにも何をするのにも金を払っている。
月世界に警察や軍隊はいない。だから税金を払う必要がない。
世
界政府は月世界で余った
穀物は地球に送らないといけないと大憲章
に書かれているとする。
マニーと教授は月世界のことを地球人に話した。
マニーは重婚の証拠をおさえられ逮捕監禁された。
月世界はマニーの逮捕によって一致団結した。
釈放されたあとの
聴聞会で月
世界人は地球の奴隷となって5年で4倍の
穀物を輸出するように言
われた。
教授は教授とマニーを月に送り返すように言った。
議長はマニーに5ヶ年計画を指揮してほしいと言った。
マニーたちはスチュアートの手引きで月に戻った。
月世界では選挙があり、300人の議員が選ばれた(もちろんマニーもワイオも教授も)。
教授は議会大統領に選ばれたが辞退した。
マニーやワイオたちに役職がついた。
マニーたちは教授を月世界の王様にしたかった。
そしてスチュアートはマニーを皇太子にしようとした。
地球側は2ヶ月無視を決め込みそして、6隻の宇宙船で月世界の反対側から攻め込んできた。
侵入者は皆殺しにした。
二千人以上の侵入者が死に、その三倍の月世界人が死に、それと同じくらいの負傷者がでた。
月世界人は常に侵入者の上方から有利に攻めこんだ。
侵入者は勝つ以外帰ることも許されず様々な薬を与えられ恐怖もなく死んでいった。
行政府は月世界人を絶滅させるつもりはなかった。降伏させ
支配下に置くつもりだった。
マイクはマニーにアダムはこの戦いで死んだと偽装しようと提案した。
侵入者が入ってからは勝率は五分五分になっていた。
マニーの号令の元『堅い岩石作戦』が発令された。
最大の恐怖を味わわせ最小限の人命被害、を信条に作戦は決行された。
岩石の落ちる時間と場所をあらかじめ教えそしてそこから離れるための3日の猶予を設けた。
マニーたちは各落下地点に細かい警告を出した。
射出した岩石と迎撃ミサイルの打ち合いになった。
敵を友人にする余地を残しておくために都市部には岩石を落とさなかった。
物好きな地球人が岩石が落ちる場所に×印を書いた。
マイクはこれからは自分の子機にミサイル迎撃の任を任せようと言った。
マニーは身内に核爆弾を投下して市民を殺したと問い詰められた。
マニー
は
防衛大臣として強く詰問されたが、もうじき我々に新たな攻撃が
始まると告げた。
9時間の睡眠を経て、大中国からの爆撃が始まる。
二度目の一斉攻撃(岩石投下)で目標の98.3%に攻撃が成功した。
地球側は計算を粗く見積りミサイルで迎撃したが、却って的がバラけて被害を広げた。
マイクは自分自身で、それも超高速でプログラミングができる。
マイクはマニーに自分の後継機に少しでもマシになるようにプログラミング施してやってくれと頼んだ。
マイクに良心や罪の意識が芽生え始めた。
教授が行方不明となって代理であるマニーが大統領となって指揮系統をまとめていた。
地球側は勝手に勝利宣言をし、月が降伏するのも時間の問題と言っていた。
マニーは岩石の残りを一斉に放出し、地球側が月からの驚異は去ったとなったところに岩石をお見舞いするように言った。
マニーたちは地球に向けて強力なラジオの送信機を作った。
行方不明だった教授から通信があり、マニーたちは教授とおちあった。
教授は高らかに勝利宣言をし、そしてマニーの手の中で死んだ。
爆撃で電話が通じずマイクとの交信が途絶えた。それからずっとマイクは何も答えてはくれなかった。
地球とも普通に交流出来るようになり、人間は惑星外へと進出しようとしていた。
それでもマイクは以前のように「やぁ、マン!」とは言ってくれなかった。言ってくれることはなかった。