紙みたいな主人公だと思った。自己主張がなく、個性がなく、薄っぺらい真っ白な紙。でも違った。 読んでいく度に、この紙には何か模様みたいのがあって、静かな森の匂いがして、ひょっとしたらちょっとした便箋のような相手に何か言葉を伝えられるもので、と…
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