柳 真佐域ブログ

好きなものを好きなだけ語るのだ

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

水原秋桜子

高嶺星蚕飼の村は寝づまり 蚕飼の村の高い山の上には星が光り、今は朝夕の忙しさも忘れ寝静まっているという句か。 昔、母が学校の授業の一環で蚕を飼っていたことがあったらしいのだが、近代化が進んだ現代を生きる僕たちはそういう経験はしてこなかった。 …

スマートノートー2ー

無駄遣いが多い方だけど、買い物に後悔したのって少ないんだよな。 バイク買って動かなくなって売ったのは後悔してるけど、ちゃんと整備してくれて、 家まで運んでくれたり、バイクをどうやったらいじれるのか知れたら楽しかったかもしれないが、 いじり方を…

村上鬼城

冬蜂の死にどころなく歩きけり 冬の蜂の死に場所はないのに歩き回っている様子を句にしたんだな。 本来、蜂には死に場所なんて考える感情はないが、それを逆説的な視点でもって見て敢えてそれを表すという手法が使われているのだろう。 弱ってもう歩くしか気…

巴里マカロンの謎 米澤穂信

ふぅーーーー!!11年ぶりの新刊じゃぁぁぁい!! わくわくが抑えきれない!! 相変わらずの名探偵思考(笑) やっぱラノベなんだよなぁ、描き方が。 小佐内さん絶対にショートボブだよな。 京アニでアニメ化しないかしら。 意識高いんだよなこの二人。小佐内…

高浜虚子

山国の蝶を荒しと思はずや ビッグネーム2番目来たな。 山岳地帯のような場所では、蝶という柔らかいものにも荒々しい野性を感じてしまう私は変かな?という句かな。 正岡子規に比べて、視点の誘導等の技術を感じる。 自分の持っている感性は変なものなのだろ…

幼年期の終わり(要約) アーサー・C・クラーク 

~国連事務総長代理のピーターはストルムグレンの失踪から激務に見舞われていた。世界の新聞は、全人類が世界連邦に賛成することを支持している西側のグループと、国家の自尊心を第一に考える東側のグループに分かれていて、東側のグループはせっかく独立し…

正岡子規

三千の俳句を閲し柿二つ ずらっと自分の作った俳句三千句を書にまとめ、それの一つ一つの出来を、柿を食いながら確かめているという句なのかな。 三千句も!?という驚きと、それを閲するという難しい言い回しをして確認しているのも、そこにあるべき言葉が…

北原白秋

君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ 〔君(不倫相手)を帰そうと見送っていると、敷石の上に(サクサクと)雪が降っている。――あぁ雪よ、リンゴの香りのように降っておくれ。〕 良い詩かと思ったら、不倫の詩かよ!日本は昔から作家は不倫…

文鳥・夢十夜 夏目漱石

文鳥、なんか浮世離れした主人公だな(笑)奇人変人を素朴にした感じだな。こんな人いないよ。 いるとしたら随分暢気な人だな。面白いなぁ、なんで金を猫ばばしようとしてるのを目撃しても止めないんだ? 紳士の余裕というやつなのか?いや、騙されてる騙され…

斎藤茂吉

この心葬り果てんと秀の光る錐を畳に刺しにけるかも この怒りを鎮めやり場を作って葬ったりも決してせず、先の光る錐を畳に刺したんだよなぁ どんな怒りがあったんだよ(笑)錐で畳を(何度も)刺すほどの怒りってどれほどのものなんだろう。 僕は怒りがあっ…

幼年期の終わり(要約) アーサー・C・クラーク 

~オーバーロードとの会談が終わったストルムグレンを迎えた事務補佐官のピーターは早速会談の成果を聞き、ストルムグレンは何とも言えないと答えた。そこでピーターはオーバーロードたちに対して邪推をする。ストルムグレンは苦笑した。ストルムグレンはピ…

島木赤彦

ひたぶるに我をみたまふみ顔より涎を垂らし給ふ尊さ 〔一生懸命に私を見るその人の、お顔からは涎が垂れている。それでも尚、私に乞うてくる何にも代えがたい姿よ〕 餌を待っている犬猫の顔が浮かんだが、実はこれ年老いた父母のことらしい。 犬猫だったらな…

6月1日 日記

スタバのマグでコーヒーを飲んだ…4 濃いめが美味しいが胃に悪い(オエってなった) たいらやの弁当を食べた…3 エネルギー補給としては十分 岡田ゼミを聴いた…4 玲司先生ともなみん回、玲司はちゃらんぽらんだけど、しっかり考えている→考えてる分バレないよ…

若山牧水  

白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ 一匹の白鳥が青い空と青い海の中を青色にも染まることなく白く漂っている、あの鳥は悲しくないのだろうか、という詩だと思ったが、色々と解釈があるらしい。 まず「白鳥」は「ハクチョウ」と読むので…