柳 真佐域ブログ

好きなものを好きなだけ語るのだ

中学時代にしていた悪いこと~1年生~

懺悔の時間です。今日は僕が中学時代に犯した罪について話したいと思います。

 

荒れに荒れていた僕の中学校生活だが、こうして振り返ってみて、それをブログに書いてみようとすると、ただの一ネタにしかならないとは笑える。

 

僕の中学校生活を1年2年3年に分けて分類してみると、

 

1年生…悪への芽生え

 

2年生…覚醒と事件

 

3年生…公正と人気者

 

と言った感じになります。

 

まず1年生の時、それまで小学校で担任の先生を、おかあさんと呼んでしまうほど、純真だった僕は、中学校というたくさんの自分の知らない小学校出身の生徒を前に臆していた。

 

どうしよう、この中に入って上手くやれるのだろうか、友達は出来るのだろうか、勉強にはついていけるのだろうか、と緊張の面持ちで入学したのを覚えている。

 

そうして入った1年1組のクラスで、まず仲良くなったのが、マスとホシケンだった。

 

二人は席が近かったことと、ちょっとやんちゃなとこがあって、クラスカーストの上の方に位置していた。

 

何故引っ込み思案の僕がクラスカーストの上の方にいたのかと言うと、多分それは小学校の頃、ミニバスケットボールクラブに入っていて、そこでレギュラーを取って活躍し、

 

小学校を卒業する前に、中学校のバスケ部で練習に参加していたからだと思う。

 

その噂があったか、僕はクラスカーストの比較的上の方に、初めて居座ることで、所謂、調子に乗り始めた。

 

そして、先生の言うことを聞かないのが、カッコいいと思い始めた。

 

クラスの担任は愛車がフィガロで小柄の女教師だった。

 

女教師と言うと聞こえはいいが、オバサンとおばあさんの間くらいのベテラン選手で、多分学年主任を兼任していたと思う。

 

まぁ、そんな教師と調子込み始めた生意気な僕らとでは、軋轢が生まれるのは当然のことで、だいぶ手を焼かせ、ただでさえヒステリックだったその教師は、更に血圧を上げることになっただろう。

 

ただ、僕等が日々の憂さを晴らすターゲットにしたのは、その教師ではなかった。

 

それは、僕の前の席の、ハジメ君だった。

 

結論から。僕はそのハジメ君をいじめた。

 

理由は、今でも笑っちゃうのだが、ハジメ君が授業中に僕の前でおならをするからだった。

 

ふざけんな!と前の席を蹴ったのを封切に、ハジメ君へのいじめが始まった。

 

最初は、おならの被害にあっていた僕が、ハジメ君に制裁を加えるというものだった。

 

彼の描いている漫画を窓から捨てたり、体は殴れないので彼の座っている椅子を何度も蹴ったり、

 

一見したら(教師からしたら)ふざけあっている程度、でもクラスメイトからしたら、絶対に関わってはいけないと思っていたに違いない。

 

それからだんだんと、マスとホシケンも加わるようになって、僕等はハジメ君をいじめた。

 

今思うとやらなきゃよかったなぁと思うし、実際いじめをした側は(覚えているなら)いじめをしたことを今でも後悔している。

 

それに、きっかけはあっても、いじめはいじめた方が100:0で悪いので、もし今彼が僕に仕返しがしたいと思って訪問しても、僕はその仕返しを受け入れなければならないと思っている。

 

つまり、罪を背負ったわけだ。罪悪感と言うのは毒のように体に巡ってくる。

 

彼の漫画をビリビリに破ったり、ふざけ合っている時に、彼の背中に乗ってエビ固めをして泣かせてしまったことを、僕はまだ覚えている。

 

ただ、今でも忘れないエピソードが一つあって、ハジメ君が美術の時間に描いた、遠近法の絵。

 

どんな方法で描いたら、ものがより遠くにあるように見えるかというお題に対し、正解はキャンバスの中心よりやや上の方に点を打って、そこから線をキャンバスの四方に向けて引くというものだが、

 

ハジメ君は、技法としては間違っているんだけど、キャンバスの右端から、蛇のように道を描いて、その蛇の道がだんだんと大きくなってくるように描いて、僕はそれを見た時、こいつやるなと思った。

 

クラスメイトもいつもいじめられている彼がこんなあっと驚く絵を描くのかとびっくりしていたし、

 

評価の厳しい美術教師も彼の絵に唸っていた。

 

それから、ハジメ君の評価が変わって、いじめをしなくなったのかは覚えていない。

 

彼とはその後クラスが変わることで話す接点もなくなって、それっきりになった。

 

その後、僕が彼を一度だけ克明に思い出すことがったのだが、

 

高校生の頃、付き合っていた彼女と仲良くしていた時、あのハジメ君が、今は荒れているらしいよ、という噂を耳にした。

 

僕はまず仕返しを恐れた。幸せの絶頂にいる今、彼の仕返しがあったらすべてが崩れ去ってしまうと、彼の存在を始めて恐ろしく感じた。

 

そして、町でたまたま彼が原付、それもマグナだったかな?にのって、チョッパーハンドルで、髪も伸ばして走っているのを見かけた。

 

あの時の、ドキリとした胸の奥の罪悪感が今でもたまに疼く。

 

悪いことをしたら、その分必ずしっぺ返しがある。そのことを実感として捉えている僕は、2年生でも罪を犯す。

 

それは長くなってしまったので、また別の機会で話すことにしよう。