柳 真佐域ブログ

好きなものを好きなだけ語るのだ

女生徒 太宰治

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女太宰悪くないぞ。描写も心象も悪くない。


ただ書いてるの想像するとちょっとキモいけど、スラスラも読めるし引っ掛かりがない。


眼医者のシーンがいいな。詩を感じる。


不幸なのは相変わらずで、結局自分が愚かなのも変わりなくって感じか。


あとちょこっとえっちなんだよな。


うおぉキモいキモいぞぉ!何を演じてるんだ。等身大の女の子描きたいのかもしれないけどゾンサガのさくらちゃんみたいになってる(笑)


やっぱ文豪はレイヤーを重ねるのが上手いな。


結構ひでぇ女だな。ヤバイなぁ。


おっさんが書いている女の子なのに白くて細い足先とか、スカートのプリッツ、大きな瞳と長くて可愛らしいまつげ、桜色の頬と唇、しなやかな肢体、膨らみきらない胸とか女学生のあれやこれやが思い浮かんでしまう。


変態さが巧みだ。女学生の刹那的な若さ美しさがちりばめられている。


季節感まで入れてきやがる。可愛いなぁ。リズムも良い。


若ぇぇぇ。なんか会ってみたくなるなこの女。瑞々しい。感性が瑞々しい。


女より女を描いてる感あるぞ。密度も凄い。こんなにくるくる頭が回るもんなのか。


キレッキレの日だな。いやぁ女にしか見えなくなったわ。女の子ってこんなに考えてるもんなの?


しかも自分を客観的にも見ている。すごいな、これだけ捲し立ててるのに、芯に来るものが一つもない。


少女の寿命は短いよねぇ。箸が転んでも笑う時期だな。


この女生徒を読んで好きになった女の人の自意識すごそう。


ヤバいぃぃ。美しいな、美しくて切なくて儚い。ずる賢くもあるのね。


13~14歳かな?なかなかに大変だな。成長を感じてるのはエロいなぁ。


夏の前っていう時期もまた良いなぁ。こういう世界を見る瞳はいつの間にか失われていくんだろうなぁ。


お父さんのあれこれもお母さんのあれこれも何てことないことが気になってたのに、日々に終われて考える暇がなくなる。


考える隙がなくなる。立派だよ。汚いとこでさえ綺麗に見えてしまう。ヤバい、超面白かった。


さすが文豪太宰治。どうやったらこんなの書けるんだ?女子より女子してるじゃん。


眠かったけど一気に読んでしまった。おぉぉ悲しいな。


太宰の女は常に裸になりたい衝動を抱えているのか。


女の子は秘密で出来てるなぁ。


しかも鮮烈と言うか強烈というか、強迫観念に苛まれている。


被害者意識が強い。気が狂ってる。昔は医療が発達してなかったから薄命ってのが実感できるなぁ。


決して男のいいわけを美談にしない執念深さ。男の狡さなんて容易く見抜ける。


お姉ちゃん優しい。男よりよっぽど醜美に長けてる。自分の身が可愛いのは美人だからだよね。


心情が複雑すぎる。そうだよね、単純じゃない。


人間失格の時はあんなに馬鹿にしたのに太宰が好きになっている自分がいる。


これはホモォなのか(笑)?


太宰の描く女性像が綺麗ででも愚かで儚い少女性があって色々考えてる。


こんなにくるくるものを考えるんじゃ男なんて太刀打ちできない。


なんだろう、凄い神々しい。聖なる感じがする。


女の人ってこんなに具に見てるもんなのか。


女は内で戦ってるんだなぁ。弱い家庭か。はじめて知った言葉だな。


ちょっとのことで幸せになって、ちょっとの幸運に運命を感じる。


気にならないことが永遠に気になってる。良い時代だな。


女性の方が信心深いけど神様を自分の都合に合わせようとしている。


強烈で敏感。うおぉぉぉ辛ぇ。女の人が皮膚病になったら想像を絶するほど悲しいんだろうな、許せないんだろうな。


心の機微がヤバい。女は誰でも泥沼を抱えているのね。うわぁぁやられた。


女には、一日一日が全部ですもの。ってやられたなぁ、悔しい。


あぁ~~~なんだこれ、めっちゃ良いぞ。愛やわぁぁぁ。


すっごいなんてことのない話なんだろうけど、女の人にとってはこの上ないほど重大なことで、


治らなかったら死んでしまいたいと本気で思って、それを心配する男の鈍感さに内心毒づいて、


世界のすべてが恨めしく思ったり、あれもこれもみんなくっつけてぐちゃぐちゃにしたいって本気で思ってる。


思ってるだけだけど、その覚悟は本当で、なんとも気が狂いそうになるのを抑えてでも泣いてしまいたくて、神様に対してだって悔しくて、怒っている。


こういう女もいる気がする。眉をハの字なんかに曲げて見せるのだ。


ん~えっちだなぁ。誰も知らない、私の恋心ってとこか?


高飛車で司令型なんだけど、どこか抽象的なものへの憧れがあって、頭が良いと言うより要領が良いんだと思う。


女同士も書けるのか。内なる激しさと静かな帳が良いなぁ。


望むねぇ。どんな人でも高望みするのが女だよ。


それにふっと掬われるようなそんな気持ちになるのも女だ。


自分を安く見積もってもお手軽に買えるようでは決してない。


なんか愛おしくて泣けてくるなぁ。大人なのに純粋を夢見てるからなのかな。


きりぎりす凄いなぁ。こういうの読みたかった!


いいなぁ。amazarashiが詞にするわけだよ。この浅さがいいなぁ。入ってきやすい。


中高生でも理解できるけど、ちょっと遠い大人のビターな感じが、中2心を擽る。


女の繊細さに比べてなんつぅ男の鈍感さ。


男が日々を呆けて生きてるのに、女はずいぶんとも物事を考えてる。


女は特別だと思われるのが恥ずかしいと思うけどいつだって憧れてる。変と特別の違いか。


こうやって内心馬鹿にしてるのか。千代女、ラスト怖いな。


中途半端な才能=馬鹿ってことなのかな。


恥、あんまりにも馬鹿で可哀想だな。馬鹿で騙されたと思ってる。


凄いなぁ、小説家をなんだと思ってるんだろう。


全部自分が勝手にやったことで、憐れ以外のなにものでもないけど、これが女が焦がれるってことなのかな。


太宰が今この本を出したらフェミニズムの人になんて言われたんだろう。


決して馬鹿にはできないと思うけど、崇拝されることもない気がする。


それだけ女の人は強かで無関心だ。


待つ、メンヘラ過ぎるだろ(笑)拗らせすぎて病んでるよ。


許される時期だからってのもあるよね。よくこんなに徹底してリアルに書けるのか不思議だ。


読み進めるのが自然で力まない。


十二月八日、緊張はあるんだけど、ほっこりする。そうか戦時中だったのかこの時代。


この世界のいくつもの片隅でであってもいい話だ。


想像力じゃなく観察眼が異常なんだ。観察して洞察して人物を作り上げる。


そうすることによってこの人はこんな感じ~という想像の余地を無くしてリアルな人物を成り立たせる。


凄いことですよこれは。雪の夜の話、なんだその誇りとやらは。


そんなもん犬に食わせな!お腹の子のために綺麗なものを見るっていい習慣だなぁ。


ぶってやりたいくらい憎く思いました(笑)。ずっと読んでたいなぁ。ずっとだよ。


貨幣、シグナルとシグナレスくらい癖を感じるな。いいなぁ。かなりいい話。


でも戦争のエッセンスが邪魔だな。


一生、永遠にわかり合えないのが夫婦かもしれない。


妻の考えてることがわからないように夫の行動原理も妻には理解できない。


それでも片方の気をちょっとでも楽にしてやれるから幸せを感ずる。


おさん、ここへ来て暗いなぁ。男ってなんて身勝手なんだろう。


妻は耐えている。


饗応夫人、憐れすぎるだろ。気の毒だなぁ。悪魔みたいな医学性。


いや悪魔か。やりきれない情の深さ。いんやぁ苦い。最後に途轍もなく苦い。


読み終わった。いやぁ、人間がよく書けてた。

男がここまで女の目線に立ってあれだけのものを書けるというのは訳がありそうだ。


女性への憧れともちょっと違う。憧れというには卑下した書き方だったし、


だからと言って全部が全部女の弱さって訳でもない気がする。


生っぽい感じが、いい意味でも悪い意味でも堪らなかったし、濡れた雨蛙の表面のような、


ヌメヌメしてるんだけど、何処か艶やかでそれを美しいと言ってしまうには確かに抵抗がある。


やっぱり女生徒の完成度が高かった印象。宮沢賢治より短編のアタリが多かったな。


表紙も相まって買って良かった、もう一度読みたいと思った作品だった。


人間失格を読んだときは、馬鹿かコイツと思ってしまったが、こういう一面もあること、


面白かったという読みごたえに、他の本も買ってみようかしらと思ってしまった。


やられた感があるなぁ。人に勧めても問題ないくらいよく書けてるし、ファン層が厚いのも頷ける。


まぁ『女生徒』にファンが多いかは知らないが、追いかけてもいいなと思った。


読み入っちゃって読めない漢字洗うのも忘れちゃったし、嫌いじゃないよ、うん。